2016年8月20日土曜日

土砂降りの日には必ず考える


FaceBookでは僕の友人も今日の台風で避難したとのタイムライン。
川が氾濫した、農作物が・・、土砂崩れが心配。オリンピックの話題に混じって気がかりな記事が飛び込んでくる。だが、僕のこう言うウザイ話はFBには書けないw

安全は誰にでも確保できてなければならない。
このような土砂災害を回避するには個人の範疇ではない多大な工事費が掛かる。
つまりは行政が予算が確保できなければ安全を手にする事は出来ない状況。
行政はその間何もできない。その間にも危険は容赦なく住民を襲うのだ。
これは大きな課題なのだがほぼ無策に近い。そう考えているうちに広島で大規模な土砂災害が有った。

その課題を解決する案が有る。業者の手を借りずともガーデニングの延長技術で住民自ら自分の資産を守れる工法だ。これを普段の敷地の手入れと共に自分の住む土地の安全確保に感心を持ってもらい自らその工事をすると言う案。自分の物は自分で守る。これが一番筋が通る。安全の維持管理も住民の理解と関心を底上げすることで容易になる。

その工法は版築(土を建材に用い強く突き固める方法で、堅固な土壁や建築の基礎部分を構築する工法)を応用し効率的に行う工法だ。版築は平たく言うと土を固める技術である。
これは高度な技術も熟練も必要が無い。しいて言えば粘土細工が出来ればいい。

これならば誰にでもできる。裏返せば土木業者の技術的商売にはならないのだ(人件費商売は別)。これでは普及しないし、建築ではすでに淘汰された技術の一つ。表舞台には滅多に出ない。
建設工事となると「プロ集団」を思い浮かべるのが普通だろうが、そんな必要もない。そして工事費は非常に安価なのだ。女性や子供でもできるローテクニック。主材料はそこにある土。あとは手入れするモチベーション。

優先順位を決め出来る所から手掛けられる安全対策なら大きな費用負担にはならない。特にいつ来るか、来るか来ないか判らないような災害対策には、民間ではどうしても費用が後回しになってしまう。それを視点を変え、いままで武骨な擁壁でしかなかった物を、安全対策と美的景観要素とする事で普及させようとの狙いもあった。安全の他にデザインも一緒に可能にすることで街並みが向上する可能性も出て来る。etc

古来の版築は非常に人手がかかる。だが改良することで大きくそれを低減する事も出来る。また、それらを技術的にルール化したものも考えられる。
海外を発祥地にして現代にも継承されている、これに類する一例に、アースバッグ(土嚢積層工法)工法がある。

ある市の土砂災害危険指定区域の土地で、住民たちが自分の土地を守るために自衛出来る工法として、これを取り入れようとしたことが有る。その工事には、一般コンクリート擁壁などと同等に、構造計算を行って安全性を確かめ、必要書類を提出した。
もちろん宅造法に則ってだが、許可は下りなかった。役所は何が何でも否だった。

理由は材料。宅造法では簡単に言うと、土とコンクリートと土留ブロック類しか認めていないと言う理由。いかに金が掛ろうとも譲れないと馬鹿な事を言う。そして、土とコンクリートの中間に位置する強度の物は無い。とのたまう。強度試験をしてもダメだと(笑)

必要があるならば上級省庁に説明に行くので日時設定をしてくれ、法がそこまで厳格に規制するしかないならば、次期改正への資料として説明したいとも・・。言ったのだが、その動きは無かった。技術法だからこそ、法の充足にはボトムアップも必要なのだが。

無知も甚だしい。それならば埋め立てや高速道路やダムなどの大規模土木工事に行われている、土を凝結させ強度を持たせた素材は何なのか。
役所自らが資金の調達をした事も無く、違法や危険な個所に指導する事も無く、住民の安全のために奔走した事も無い事を棚に上げたまま、ただ計画書を提出した者に難題を押し付ける。

これはむしろ、安全対策が出来ないでいる無策の役所の為に考案した物なのだ。
窓口の役人が土木に関して知らなすぎる事には慣れているが、そのやる気のなさには脱力した。

結局、その物件は僕の体調が悪化したのと、仕事としての継続に不安が有ったので、他の業者に引継いだが、役所の言うがままだろうから当初計画の予算を大きく上回っただろう。そして今日の様な雨の日には、役所の指導をうのみにした工事で、住民たちが悩むことになっているかもしれない。

この工法、今日の様な大雨の日には、やはりどこかで先例を作らなければならないんだろうなと思う。

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