2017年4月26日水曜日

革の風呂敷

出かける時には出来れば身軽に出かけたいのだが、小道具に頼らざるを得ない昨今、こんなものを試作してみる。

今世界中で静かに流行っているTraveler's note bookと言う優れたノートがある。 システム手帳より軽く潔い形式が好きなのだが、中々こんな風にスマートには行かないので革製の風呂敷。


iPADminiとキーボード、A6サイズ設計資料数冊、メガネケース(3本持ち歩く)、カードケース&ピルケース、A5ノート&ホワイトボード&マーカー類。

仕事書式はA4が主。サイズが違う場合・枚数が多けりゃデーターでもらう。


 A4、10枚程度ならこれで十分。
CAD業務の場合はスティック、CG業務ならミニプロジェクターを持ち歩けるサイズ・・という事の結論。

全てはノートパソコンが使えない諸事情(笑)




という事で収まった。

バッグでは3廻り程サイズが大きくなり、カラ荷でも小さくはならない。それじゃ粋じゃないよね。

演出次第だが、野暮ったさは素朴案と言う路線。



普段はA5のTraveler's note book風(ポケット付き)

2017年4月1日土曜日

位相の違うドームの形



この数日ごそごそやっていたデザイン的なまとめ。

ドームなどの建築物の場合、例えば軽量な3角形線材で構成されるジオテックドームと通常の幾何学矩形でのラーメン構造などとの組み合わせは構造的に非常に難しい。その為に、この画像の場合の様に被膜として通常の構造体と分離される。またこのような細かな線材によるものは構造コスト的効率は良いのだが組立工期上不利となるので大きな部材単位で考える方向にある。


古代からの組積構造の場合、通常はスキンドームかあるいはペンデンティブドームと言った手法しかなかった。しかしこれは重量的な工法なので現代の場合には効率・コスト・構造的にも不利になる。


唯一重量型ドームで将来的にも有効だと思われるのはアースバッグ工法だけだろう。


だがこの幾何形体ならば現実的な構造体として、いくつかの工法の利点を活かす事が出来そうだ。

この立体、中央列手前から平面が正3,4,5,6,8,16角形。スパイラルの面数もその平面形状の角数と同じ枚数で、3角形は3パネルのスパイラル、8角形平面は8パネルのスパイラル、16は16である。 
上部平面が下部平面の倍数ならば収束するので、4・8・16・32の倍数で構成するのがよさそうだ。

頂部が尖塔になっているがそれは一定の作図パターンでの考察の為。デザイン展開は十分可能。


これで構造的力の流れはイメージできるよね。
さらにこの立体その物をスパイラル展開の例

参考資料: