ここにこう言う図があった。
鴨長明は方丈記の中で今で言うならばノマド(遊牧)的住まいの考えを持っている。
つまり方丈庵は基本プレファブ。建物一軒が、分解出来て大八車に乗らなければならない。
などなど、TinyHouseの神髄と言っても良いかもしれない。(それは後で)
それにしても「方丈記:方丈の宿り」を読むと、左図とは内容が違う。単純な図版のミスだろうか・・。
だが、とりあえず今はこれをそのまま採用する。
つまり方丈庵は基本プレファブ。建物一軒が、分解出来て大八車に乗らなければならない。
などなど、TinyHouseの神髄と言っても良いかもしれない。(それは後で)
それにしても「方丈記:方丈の宿り」を読むと、左図とは内容が違う。単純な図版のミスだろうか・・。
だが、とりあえず今はこれをそのまま採用する。
こちらの図も囲炉裏が付いている。良く見かける図ではあるので、こちらの図を参考にした。
また、上記構造説明のような土台下の束は立てない。実際それは面倒なのだ。
基礎石に土台下には寸法調整くさびだろう。
右は他説での方丈庵 |
でも、それは間違いだろう。天井はこの規模の建物には一番大きな部品となり、かさばってしまう。
全て分解出来て大八車の上に載せるとなると、やはり天井は大きい。建物として求められるであろう性能の防風には面戸板で十分だ。
それにしても、蔀戸と壁のパネルの仕上げが非常に似ている。一番上のページと図解では別ものと記しているが、果たしてそうだろうか。
パネルが柱の内側で収まっている。 |
また、有名なレプリカは柱内でパネルを納めている。建築として確かにこの方が美しいのだが、鴨長明は網代パネルを防水パネルとして扱っているのと、この柱内パネルの納めは土台に水が回り内部床板に影響がある。
土台が大寸法の製材で溝を突いた形なら理解できるが、そうでない場合は面倒な事になっている。
鴨長明は多分こう考えるだろう。壁も蔀戸も同じものを使う。壊れたら雨係の少ない所に転用したり、とにかく交換可能なように同形同寸。壁でもあり窓でもある。その気になればすべて開く(これは大胆すぎるか・・)。
とにかく、雨水は柱の外部に流せばよい。(多少高級住宅とは異なっていたとしても・・)
また構成部材はとにかく軽くなければいけない。床根太のような隠れたところの部材も簡潔で、土台も非装飾的で良い。
鴨長明のような究極のミニマリストならばそう考える(笑)。
網代パネルは柱の外、2段になっている。(蔀戸端部参照) |
入口正面の舞良戸は省略して室内構成を見せている。障子の衝立の左が芸術エリア、右が宗教エリア。囲炉裏の手前が就寝や日常の生活空間。右端の丸い物は竃(かまど)。
しつこく続いていてしまう。
方丈記関連
1.方丈記の方丈庵-1 日曜日なのでTinyHouse
2.方丈記の方丈庵-2 今までの研究内容に納得がいかない
3.方丈記の方丈庵-3 ディテールについて
4.方丈記の方丈庵-4 カーテンウォール「網代」
5.方丈記の方丈庵-5 外装の変更
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