2017年4月1日土曜日

位相の違うドームの形



この数日ごそごそやっていたデザイン的なまとめ。

ドームなどの建築物の場合、例えば軽量な3角形線材で構成されるジオテックドームと通常の幾何学矩形でのラーメン構造などとの組み合わせは構造的に非常に難しい。その為に、この画像の場合の様に被膜として通常の構造体と分離される。またこのような細かな線材によるものは構造コスト的効率は良いのだが組立工期上不利となるので大きな部材単位で考える方向にある。


古代からの組積構造の場合、通常はスキンドームかあるいはペンデンティブドームと言った手法しかなかった。しかしこれは重量的な工法なので現代の場合には効率・コスト・構造的にも不利になる。


唯一重量型ドームで将来的にも有効だと思われるのはアースバッグ工法だけだろう。


だがこの幾何形体ならば現実的な構造体として、いくつかの工法の利点を活かす事が出来そうだ。

この立体、中央列手前から平面が正3,4,5,6,8,16角形。スパイラルの面数もその平面形状の角数と同じ枚数で、3角形は3パネルのスパイラル、8角形平面は8パネルのスパイラル、16は16である。 
上部平面が下部平面の倍数ならば収束するので、4・8・16・32の倍数で構成するのがよさそうだ。

頂部が尖塔になっているがそれは一定の作図パターンでの考察の為。デザイン展開は十分可能。


これで構造的力の流れはイメージできるよね。
さらにこの立体その物をスパイラル展開の例

参考資料:

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