2013年10月19日土曜日

台風時の妄想-2 お国柄・状況の違い

前の記事で参考にしたHangar Design Groupは、イタリアの設計事務所。
HPは、何か「建築家でございます」と勿体つけるのでよく見ていない。
まぁ、この職業、何かと権威的な方向に走るのはどこの国でも同じなので、ハイハイ。


お国柄の違いというのは、優先順位に出てくるものなのだろう。
小さな空間では、まず何を優先させるのか、価値基準の優先順位のハードルが真っ先に有る。
だからその違いがよりはっきり出てくる。


もしも、この程度の「小さな空間」という条件を付けて世界中の各層からの案を集うと、その国の社会的な現状やら問題点・課題などが間接的に判り、また、こういった案に興味を示さない層の勘違い度まで一定の確率で想定できる。
参考にしたページにある物から引用の平面図

元ネタはトレーラーハウス、それも大型。とても日本では走れない。
左から、リビングダイニング・中央上子供室・中央下トイレとシャワー・右寝室。となっている。

キッチンからスライドして出てくるテーブルなど、とても合理的で良いのだけれど、食文化の違いで流し台の使用頻度が高い日本では、こうは行かない。また、トイレも、ビデ1・便器2・洗面台2なのにシャワーブースと言うのもつらい。

原案の構造は、トレーラーハウスらしく非常に軽量に出来ているが最小限度の結露対策しか無い。北海道の、例えばここ(日本の0.24%地域)だとすると、この居住空間はテントよりはマシ程度。



と言う事で、こういう風に変えてみた。(本気で省エネルギーに取り組むなら、どの地域でもこの程度は必要)

妻側(左右壁)は開口部パーツ。壁とするなら壁厚は200mmになる。6分割コンポーネント連結か、あるいはパネル状の運搬・現場組立かによって荷姿は変える。FRP構造のため、出来れば完全一体化のため6分割がありがたい。(搬送コストがかかるが・・)

大型冷蔵庫が入らない?そう言う、食欲・物欲傾向がある「スマートじゃない人」は、無論こういう系統の住宅は選ばないし、向いていない。

これはサスティナブル(訳すると一般的には「持続可能」・・好きな言葉ではない。誰かきちんと言葉を整理して欲しい)な住宅。環境負荷が少なくするための方向を持っているので、物欲などを真面目に考え直せる知恵を身につけた人、あるいは努力する人の為のもの。

という私めもまだその道の修行中なので、申し訳程度だがキッチン横にはストレージ(食品食器庫)。

ちょっちょっと描いたパースなので色々なんだかなーという反省点・言い訳。
このパースの目的は、広さの感じね。
それ以外はオマケですから。(ソフトの更新点を習得中・・)

メディアとしてスマートフォンやタブレットの普及でTVがどうなるものか・・。一昔なら団欒にはTVとお決まりだったのだけど色んなケースが考えられるので省略・・。

数年ぶりに動いたpodiumの練習。
パースの部品のキッチンは6-7年前のデザインなのでちょっと古い。
今では、もっと別な考え方があるのでその内。電子レンジや調理器具もかなり進化してるし・・・。

椅子も「何とかデザイナーの・・」ではなく、発泡スチロールの箱にウレタンを巻きつけた、誰でも作れる椅子だったり・・。これらのデザインは、「金を払って手に入れる」のではなく、誰にでも手に出来る(入るのではなく)レベルのことをターゲットにしている。とてもむずかしいのですが、ある一面投げやりでも良かったり・・。

奥に潜むDQNなオッサンは10年程前のワタクシ。今は髪の毛も抜け落ち、ブクブク・・・。

数年ぶりに動いたpodiumの練習。




いつもより、暗めで描いております。
真ん中の箱は洗濯機を想定。75cm×75cm。最近の洗濯機は大きいねー、これ小さい方。
中にはとんでもなく大きいのもある。家電メーカーは住宅事情に関係なく作っているのかしらと思うほど。
巨大洗濯機に合わせて住宅を作れと言っているような感じ。だけど、洗濯機はせいぜい30万。
その分の面積確保にいくらかかるのか考えてないんじゃないだろうかね。
まぁ、概して家電メーカーはスマートさ(サスティナブル)とは反対方向の製品開発方針なんだけれども・・。

いつもの妄想だから、ま、こんなもんでしょ。



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