2015年11月11日水曜日

まかない建築:木製建具

珍説:
1.アルミサッシ+内部木製窓(ガラス1枚)
2.プラスチックサッシ(ペアガラス)
寒冷地の住宅では基本的知識として、1より2の方が断熱性能が優秀。
もうこれは常識化された事なんだけど、前からちょっと疑わしいと思っていた。
現代ではこう言った性能を表示するにはQ値C値などを用いて、共有できるように「標準化」されてはいる。それには異論はないんですけどね。当たり前に、金をかければ高性能が手に入る。
そんなつまらない事はしたくないw

結論
これね、小さい窓ならば1の方が優秀なんですよ。(キッパリ断言!)
理由は枠。普通の木製窓でもプラスチック窓に全て負ける、とは限りません。
或る工夫をすれば、ローコストでそれを上回る事は十分可能です。
何々風などと言う様式インテリアデザインなどでは、やはり木製の出番です。


僕の住宅では、国産出始めのプラスチックサッシと、1.の木製とを付けて比較している。
当時、ドイツ・北欧の新製品と言えばプラスチック窓。
木製サッシはまだ開発されていなかった時代。
 
地元の建具屋さんたちの将来はどうなっちゃうんだろう。
今でこそ「車」が技術産業の頂点だが、その頃は建設が経済の先導を切っていた。そのような自分達の一角が崩れるような気がしていた。(今では業界そのものがメロメロだがww)

輸入建具が始まった時の頃だったので、一部採用して比較していたのだ。
(と言うより、お金も無かったしw)

ところで、35.年前の窓性能と、現代の窓では比較にならないほど上がったのかと言うとそうでもない。やはりこの地域に合った物はかなり高価で性能もそれほど満足いく物ではない。いや、数値は簡単にクリアできるけれど、それは地域のノウハウによる物ではない。

比較する条件まで考慮していなかったのは未熟だったが、どうやら建設当時の疑問に思っていた仮説は正しかったと思う。
もちろん改善すべき点は多々あるのだが、ようやく地元建具屋さんが、自信を持ってそれらの市場に競合しても大丈夫なノウハウが出来たのかなと思う。

1 件のコメント:

中橋でした さんのコメント...

こんばんは。 もしかすると、そのノウハウは以前のあれですか? 

断熱工事が終了する前に、打合せに伺いますね。 ワクワクしますね。(年甲斐もなく)