35年経った内装をめくってみる
特大のバール。靴は安全靴。今日のオレはいつもと違うww.
天井の断熱材を落としてみる。昔はブローイング工法が無い代わりに、厚さ150mmと言うグラスウールもあった。これは250mm(100+150)。当時はグラスウールの質も悪いので、落しただけでゲヘゲヘになる。死にそうだww。
壁面の断熱状態。
ブロックは蓄熱材としての用途。
外断熱と言う言葉のない時代。
外断熱の先例にあるのは海外でもブロック造のみ。日本ではブロックの2重壁(キャビティウォール)。そしてそれには構造上からの冷僑と言う気になる所もあった。
更にブロック造は日本では海外以上の構造制限が有って大きな室内空間を採るには不向き。
そこで鉄骨構造となるのだけど、プレファブメーカーの様な軽量鉄骨ではブロックの重量を支えられないので重量鉄骨構造と言う選択肢。
設計を覚えたて2年。
ま、こんなものだったんです(笑)
そこで鉄骨構造となるのだけど、プレファブメーカーの様な軽量鉄骨ではブロックの重量を支えられないので重量鉄骨構造と言う選択肢。
設計を覚えたて2年。
ま、こんなものだったんです(笑)
この断熱材の入れ方、今ならお笑い物だ。
内部側から、
銀膜付き高密度グラスウール50
一般グラスウール100
外壁下地にスチレンボード20mm合板サンドイッチパネル。
その上にラスモルタル(サイディングも無かったんだってばww)
各性能は別にして、ザックリした断熱材の厚さは170mm。
35年前、灯油40円/L時代に計算したランニングコストとイニシャルコストの損益分岐点。
断熱材の厚さとしては現在でも通用するかもしれない。
だがこれには欠陥があった。
天井にはフィルムが入っているが壁面にはフィルムが入っていない。
これはもう、ヤラカシテいるww。
いやあたくし、いかに当時経験不足でもこの様な指示は致しませんのです。
その頃は地元建設会社の単なる下働き現場員。幾つかの現場が重なり、自分の住宅は後回しにせざるを得なかった事を思い出します。
職人さんも、銀膜付きグラスウール(お高いのですが間違っちゃったら意味がないww)という事と建物の気密とは、無関係という事をまだ知らなかったのでしょう。さらに下地分の隙間が空いているし、今ではあり得ない状況。この後10年ぐらいしてからようやく一般的に「気密が重要」となった。時代なんですね~。
今でも0.15mmを使っている。切断した物を立てかけて 自立するぐらいの強度がある。破れにくく、若干乳白なので判りやすいんです。 それに、どんなに強い気密テープにも絶対負けないww |
これはもう僕の施工管理ミスですね。これが大敗の原因でした(笑)
0 件のコメント:
コメントを投稿