2011年11月13日日曜日

Google Earth での駄目出し

いくら書いても投稿されたものがGoogle Earthに載せられない物では困るのでこんな風に決められている。
当たり前のことだと思う。でも、ちょっと困ることがよくある。

Google Earthの地べたは建物のように平ではない。それも結構荒い密度で高低差がある。また現実とは違う場合がかなりある。一方建物を描くのはgoogleから提供された航空写真をベースにするのだが、この航空写真からではその高低差が見えない。

そこで一番多いダメ出しは「建物が浮いています」なのだ。正直これが一番腹が立つ。
大きな面積の建物は現実的にも敷地高低差の処理は必要。CGの世界でも同じことだ。

ところがブラジリアで、これを描いて送ったら 駄目ですと言われた。例の「浮いてます」と。
「当たり前だ、浮かして描いているんだ」と反論した。ピロティ形式が特徴だもの。

でも、ちょっと気になって、周囲の他の建物データーを見たらちょっとおかしい。
手前が今までの承認ルール。奥がアチキの投稿

ピロティ(フランス語: Pilotis)とは、建築用語では2階以上の建物において地上部分が柱(構造体)を残して外部空間とした建築形式、またはその構造体を指す。まれにその地上部分の構造体のみの空間自体を指すこともある。フランス語で「杭」の意味。1926年、ル・コルビュジェとピエール・ジャンヌレが提唱した近代建築の五原則「ピロティ・屋上庭園・自由な平面・自由な立面・連続水平窓」の一つとして取り上げられた。(以上wikipedia)

そして、ブラジリアの都市計画者、ルシオ・コスタは、ル・コルビュジェの影響を強く受けている。

これはGoogleの決めた作図ルールより、現実と文化の方を優先すべきだろうなー。
googleだって正確に残したいと思っているはず。ブラジリアは、そうでなくとも人工地盤や空中回廊やピロティがたくさんある都市。既存データーを見るとかなりおかしな承認データーになっている。

で、設計者の意図はこうだったはず。NGは出されたけれど、この手ものは集合した景観でなければ伝わらないだろうと、同じ表現形式でこの地域の建物を19ほど描いた。

さてさて、どう返事が来るのだろうか。



返事が来た。
当たり前の答えが返ってきた。
実存する固定の構造物を表していること

見えない部分をどう表現する?と言う事なのだが、もうそれは構造物として成立するようにということなのだろう。ま、当たり前のこと。

うーん、ようやくルールと言うか解釈の幅が解ってきた。

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