2014年3月31日月曜日

引っ越しの季節なので

家ごと荷造りしてみた。

トラック一台分にキッチリまとめた住宅。

日本人は外国に見られるTinyHouseをあまり見たことがないせいか、あまり共感が沸かないらしい。



と言うのは、ルーツなのかとの思いがちらっとかすめる。狩猟民族と農耕民族の違いだ。

どうやら日本人は根っからの農耕民族なのか、生活空間に関しては欧米にあるような割り切り方が苦手なようだ。

例えば、こんなワゴン(幌馬車)には、例え別荘などの一時期の生活空間ならば喜ぶのかもしれないが、日常の生活空間となると勘弁してほしいと言うのも無理はない。

話は飛ぶが、今はどうも地縁社会とは結びつきが薄くなっている。地元企業での就職がこの先ずっと続くのかどうか不確かだ。グローバル化などと言っちゃって、今まで、国際経済状況に無縁な地場産業も結構あったのだが、どうも不透明。

それでも家は持ちたい。でも持ってしまうとその土地から離れられづらくなる。かく言う僕も実は20代のころに家を持ってしまって(商売柄実験したいことがたくさんあった)、制約を受けてしまった。

その土地を離れる。これは誰にでもある選択肢なのだが、案外難しい。不動産を持つという事はその後何十年もローンの制約も受ける。

海外でも同じように経済状況や働く環境などと密接な関係にある「住まい」による制約を断ち切りたいと言う事から、こういうTinyHouseを選択する場合がある。
彼らにはその選択が出来るのだが、日本人にはどうもそれが苦手。でも「農耕民族」のままでいいのかな・・と。

という事で日本人向けの「お引越し可能な家」。この中に家電や家具その他一式入っている。

基礎と緊結すれば不動産。トレーラーに載せておけば、車両(車検が必要)。引っ越しの時だけフォークリフトでトラックに積めば、仮設住宅のようなただの備品である。と言っても、へなちょこなものではなく、寒冷地の省エネ基準もクリアし、積雪1.5mを想定し、今流行りのオフグリッド&サスティナブル対応でもある。(手前味噌の免震装置もある・・)

ドナドナ状態。トラックのモデルが無かったので適当だが、こんな感じかな?


実はこれは、地方の建設業者が地域以外の客層を対象にする手段でもある。元々、高性能の寒冷地の建設技術は全国に通用する。流通の中での建設技術と言ったところか。





関連記事 コクーンと言う種類の物展開する家


0 件のコメント: