2015年6月29日月曜日

23歳のころ・・の本

23だったと思う。(第一次オイルショックの時)恵庭の山奥の工事現場の飯場。
ドカチン仲間と夕飯後には焼酎をかっ喰らい、ヘロヘロになってこの本を読んでいた。

だから内容はかなり断片的にしか覚えていない。

まぁ、この説の心理学派と物理学者や対立学派間での論争とかが1/3程度を占める、ウザイ本だ。(笑)

そんなのが知りたかった訳ではなく、当時のウッスラ流行っていた構造主義を読んでいた時、ふと「心理的な優先順位」という事について疑問が湧いたのだ。
 
「優先」との位置づけは、心理学上どのような物であるか。

「デザインとは、数ある条件に対する解決策を、優先順位を持って解決する事。」なんて事を自己マン主張してたもんだから、その言葉に縛られていた。
 
そこには、言語空間で、あるいは心理空間で「上位」との位置付けがあるのだから、それは形に現れるのだろう。なんて仮説を持ってたので、このゲシュタルト(形態=ドイツ語)心理学と言う題名に惹かれた。

いや、それなりに読み返し、この本は役に立った。伝統的なフロイトやユングなどはまあどうでもいいが(笑)、他のオタクっぽい学派を理解する助けにもなったし、僕のデザインの方法論の一つにもなっている。

数十年ぶりに開いてみると当然のことながら目新しい発見は無い。
「他の学派はこう言うがそれは違う。俺たちゃこうだ。」 相も変わらず論争をやっている。
彼らのミニュチュアがページの上で騒いでいる。

お前ら、茶色いページの上でまだそんな事やっているんかよ(笑) 

2015年6月28日日曜日

日曜朝。僕ら夫婦の話題。

「他人に迷惑をかけてはいけない」
固く固く言われて来たこの言葉が、日曜日朝の僕ら夫婦の話題。

僕は周りに迷惑かけっぱなしなのだが、奥さんはそれは一線を守って来ている。
奥さんが、助けてもらってもいいんだと最近気が付いた、と言う。
何のことかと思ったら、
 
ちょっと沢山する事があって間に合わない時、手伝おうかと声かけられた。
普通だったら、いいです自分の仕事だから、と断って来た。
周りの人に聴くと他の人は手伝ってもらってる。それ聞いてああ、手伝ってもらってもいいんだと初めて思った。
との事。お前さん、そりゃ頑張り過ぎだな・・。ww ま、確かに彼女はそうなのだ。ひたすら頑張る姿は僕の支えでもある。
 
振り返ってみれば、過去にボランティア団体で参加していた時、偽善的と言う批判には「だからそれがどうした」との姿勢でやっていた。
「他人に迷惑」とか、そのレベルで世の中成り立っているのではない。とまぁそんな感じ。
 
そう言えば子供たちにもそう言って教えたかもしんないな・・。
僕も周りに頼ったことは無いのだが、活動する限りは何かしら影響はあったようだ。
一番の迷惑は家族だったに違いない。

 
所で、疑いもなく自分に言い聞かせて来た「他人に迷惑をかけてはいけない」は、いつ頃染みついたんだろうと思う。
僕らも父母からだったのだろうか。学校だったのだろうか。

オヤジは思いつくととりあえずやってみるタイプだったので、民主的な「家族会議」みたいな事にもチャレンジしていた。だがくじけるのも早かった。僕ら兄弟が意見を持つようになってからはその会議は開かれなくなった。(笑)そう言えば家訓らしい物もあった。(笑) 内容は・・うう・・思い出せない・・。

夫婦して心当たりを思い浮かべようとするのだが、該当者無しなのだ。
子供たちには教えておきながら、そのルーツが判らない・・。
 
「まちづくり」活動やNPOで動くときは、それらの政策や歴史などを否応なしに学ぶのだが、すべてはコミュニティと関連してくる。

「他人に迷惑をかけてはいけない」は、一切出ない。むしろそれが支障になっている場合が多いのだ。共働や自立や秩序維持、「他人が気持ちよくなる為」の無名性の配慮はあるが、関係を自ら断つようなこの言葉は滅多に見当たらない。

むしろ「人間は迷惑をかける存在なのだから(周囲と無関係では存在できない)」と、そこは(存在を)肯定しておかなければ、個人的にも社会的にも、話は進展しないのだ。

今風に言うと、自治・共治・法治。
自分が出来る事は自分でやる。出来なければ周囲・地域でやる。それが無理なら、行政など制度化して、生活環境を治める。

いわゆる補完性の原理に基づくもの。このガバナンスストーリーの中では「イケナイ」とはしていない。(そりゃね、パターナリズム的であるとかこう言う統治モノには批判は色々あるけど、今の行政のコミュニティ政策はこれで成り立っている)

元々あった日本のコミュニティ関係は、「イケナイ」とかのそんな希薄な物ではなかった。こんな個人主義的ではなかったのだ。あ?!「個人主義?」自分で思い浮かべたこの言葉。
 

ははぁ、どうやら、これも戦後教育の派生物(アメリカ製)なのかもしれない。

おいおい・・・・それに突き当たるのも 病気か wwww

2015年6月27日土曜日

壁にくぎを打つ責任問題

例えば「壁にくぎを打つ」と言う注文。
用途は、額縁か何かを飾る為の釘(フック)と言うあいまいな物。

そんなものぐらい自分でやれ! とは思うが、最近の壁は石膏ボードで下地に何もなければかなりモロイ。そう言う場合には石膏ボード用のフックがあるのだが、フックのデザインはそう多くは無い。

そう言う事情で「壁にくぎを打つ」と言う注文が発生したとしよう。



さて上のAB、結果は同じ。だがコストはどうか・・。

寸法が入ってしまうとこれは職人さんや施工会社や設計監理者のコストが大幅に変わってしまう。
この寸法と言う物は、精度や各部署での職務上の責任が発生して、それを何としてもクリアしなければならない性格の物。図面と異なればクレームが発生する可能性が大なのだ。

用途は、たかがなにかを吊り下げる為の釘(フック)。その品物よりも多くの人件費がここで浪費される。

多分、図面を書くだけの設計屋さんなら・・・注文通り書くでしょう。
でもコストや、あるいは他の配慮要素があるとなると・・・・

つるす物が寸法厳守の物ならまだしも、あたしにゃ、この寸法は描けない(笑) 

多分別の手を考えるでしょうね。
いや、簡単。現場で「大体その辺ね」と言えばいいだけ(笑)
あるいはメモかな?

あたしのポイントは、こう言う事柄は「契約する図面」とは区別する事。
そうでないとコストダウンは計れない。

どうせ大したものがぶら下がる訳でもないし・・。

数年前の物を引っ張り出してみている

「木製からくりに興味がある。」

そんな事を言う人がいたので、それならまずは木製時計でしょ、と数年前に設計した物。

別に注文が有った訳ではないが、頭の中に有った物をメモしておいた。

あとはCNCで切り抜けば出来るのだが、ふとした発想から、2次元状態から3次元化してみたくなった。

今ここは、いわゆるエンジン部分歯車(2番歯車・3番歯車)。

最初のデーターは建築用のjwcadで書いたのだが、ここに来てちょっと面倒な事になった。

そうか、jw_cadはあくまでも建築2次元を目的にしたもので、最初からデーターの簡素化を計っていた。だからポリラインと言う概念はjwcad内部では曲線コマンド(正式対応ではないが)にまとめられている。

それを忘れて作図してしまっていた・・。  jw_cadで描いた歯車曲線が単線集合となって接続が悪い。すんなり3D化にならないのだ。 3D側で描いた方が早いぐらいだ。

をー、この処理面倒だな。



2015年6月24日水曜日

ある物件からの派生

 古くからの付き合いのある同業からの話。

ちょっとしたイメージを頼まれた。

これらの画像はその派生イメージ。
実際に頼まれた物は全く別な物だが、昨日逢った時、実は違う物も欲しかったとの事。

しばらく温めておいたのだけど、今日はコレを送付。

気に入ってくれればいいのだが。






 ラーチ(からまつ)合板。もちろん地場製品 ww
染色して強化塗装。

この素材は非常に興味深い。単純な使い方から、合板のカテゴリーを超えた使い方まで・・。




これは簡単な例として、少々メカニックな雰囲気にしてみた。

この例は蹴込は無しだが、階段に不燃が求められる場合は鋼板の上に設置することになる。

2015年6月12日金曜日

8ft×9ftのガーデンシェッドを誠心誠意設計中!

と気取って言ってみても、なんのことはない8尺×9尺の物置。

いつものことながら・・
依頼主にせかされて、せっぱ詰まって設計をやっております。ww

















ま、この大きさに関しては思い入れがあるので、つい引き受けてしまう ww。
で、狭い!!!と苦しむマゾヒスト癖。

これ多分・・治らんね。

あーこれね、我流のBIM(Building Information Modeling)。BMI(肥満度)とは少し違う。
データー作りも並行してるんで時間のかかる事おびただしい。
ま、何やってんだかでせっぱ詰まる。

ま、いいかぁ・・・・


2015年6月3日水曜日

ドイツ・スイスの軸組み工法を見ている。

いわゆるハーフティンバー工法の類。ヨーロッパでは基本。

当然だが日本と酷似している。

そうなんだよねー、だから面白い。

日本にツーバイフォー工法が入ってきて色んなことになったが、インターナショナルなのは日本の在来工法の方が近い。

少ない材料でどうやって組み上げるかの知恵は、こちらの方がずっと深い。

眺めていたgoogle画像例




日本はとにかく認証を得たものしか使えない。有り余るほどの木材継手の知恵が、計算できないからと言って金属で補強される。

計算できないのは法令関連の建築技術者のせい。
大工さんのせいではないよ。

ああああ、もったいない。