2015年6月27日土曜日

壁にくぎを打つ責任問題

例えば「壁にくぎを打つ」と言う注文。
用途は、額縁か何かを飾る為の釘(フック)と言うあいまいな物。

そんなものぐらい自分でやれ! とは思うが、最近の壁は石膏ボードで下地に何もなければかなりモロイ。そう言う場合には石膏ボード用のフックがあるのだが、フックのデザインはそう多くは無い。

そう言う事情で「壁にくぎを打つ」と言う注文が発生したとしよう。



さて上のAB、結果は同じ。だがコストはどうか・・。

寸法が入ってしまうとこれは職人さんや施工会社や設計監理者のコストが大幅に変わってしまう。
この寸法と言う物は、精度や各部署での職務上の責任が発生して、それを何としてもクリアしなければならない性格の物。図面と異なればクレームが発生する可能性が大なのだ。

用途は、たかがなにかを吊り下げる為の釘(フック)。その品物よりも多くの人件費がここで浪費される。

多分、図面を書くだけの設計屋さんなら・・・注文通り書くでしょう。
でもコストや、あるいは他の配慮要素があるとなると・・・・

つるす物が寸法厳守の物ならまだしも、あたしにゃ、この寸法は描けない(笑) 

多分別の手を考えるでしょうね。
いや、簡単。現場で「大体その辺ね」と言えばいいだけ(笑)
あるいはメモかな?

あたしのポイントは、こう言う事柄は「契約する図面」とは区別する事。
そうでないとコストダウンは計れない。

どうせ大したものがぶら下がる訳でもないし・・。

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