2015年3月9日月曜日

ラウンド・ミッドナイト



アパートの一室
この部屋であいつは死んだのか・・・・。
この汚い壁紙
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「あいつ」との回想

    「まだ、あの変なコードで吹いてるのか?」
    「ああ、そのままだ」
    「理解されないぞ、その内干される、客は俺のような演奏が好きなんだ」
    「ああ、解ってる。・・・・これからパリのクラブ・ブルーノートで吹く」



映画「ラウンド・ミッドナイト」の冒頭場面。


昔ならばもっと明快に説明できただろうが・・
ブルーノートは、一言に言うのは難しいが、「迷わせた」サブドミナントコードの和音主音から数えて3,5,7を構成音に持つコード。今はそれらを正確に表す言葉は忘れた。


「迷わせる」のは世界観。
まっすぐ目的地に行くこともできるが、そんな単調な息遣いを求められてはいない。
わかりやすく、抜けるコードは判っている。その様な演奏は簡単だ。
だが客の知っている範囲の音は俺じゃない。

客は、客のイマージする範囲の音が聴きたいのか
俺があえぐ音を聞きたいのか・・
それとも・・


この部屋であいつは死んだのか・・・・。
この汚い壁紙




そう言う曲だ。

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