片付けは一向に進まない

 いつから開けていないか、定かではない段ボール。どうやら詰め込んだのは20年ほど前らしい。タイムカプセルか玉手箱だ。

見ると、表計算の主力がマイクロソフトのマルチプランからロータスに代りエクセルで大体大勢が決定したころ。この序列は一応エクセルのコマンドをクリアした頃なんだろう。

構造計算分野では有限要素と、手書き計算手順をBASICに置き換えるのが流行っていた。オッサンはデザイン屋なんだけど、一応マスターしているんだな、これが。
あ、いや今はBASICなんて使ってない。EXCELで十分だね。








この頃建築分野ではコンペブーム？オホーツクのなんたら結果の本。結構金をかけたコンペ。活きてないよな～全く。


役所もどう生かすのかも判らないでやったらしく、当時のデザイン屋（いわゆる建築家ちゅーの？）が、本気になったら、どんだけ夢を見るのか（現実離れするのか）想像もつかなかったのだろう。今もその傾向はあるけれど、季節風土関係のないアイディア満載のコンペでした。

今読むと、すんごい時代を感じる。全然時代を読めてないじゃんか・・センセ達・・。

と、これは「混ぜると危険シリーズ」の実験の残骸。いや、危ない事をやっていたのではなく、木材をどう不燃化するかという実験。

あの頃は製品はもちろん、どこにも資料がなくて、誰も研究してるところもないので、細々とやっておりました。インターネットで海外に商品化が進んでいるニュースを見つけたので、その内国内にも出てくるだろうと「お蔵」にしたんですが、あとでそれが不燃どころか難燃レベルだと聞きがっかり。

んじゃぁ同じレベル、続けてればよかったね。
昨年市内で出来た建物にそんなのが使われたと聞いたんですが、残念ながら難燃レベルでした。

この地方、木材利用産地。加工技術はある一定のレベルまで行っているのに素材技術が進んでいない。大学も全然この種の研究には興味がないらしい。で、地下室で一人寂しくスポイト握ってた・・。

なんだかなぁ・・・。　　　ああ、こんなことしてる場合じゃないぞ。片付け、片付け・・。