省エネ法が変わる以前から、外部建具の性能が気になっていた。
例えば
道内のエネルギー需要構造調査ぬぁんて資料を読んでいると、なんだかじれったいのよね。
結果を調査ばっかりして、それじゃどんだけあんたら性能を上げる努力をしたの?と。
サッシに関して言えば、最近ようやくまぁこれでも良いかな?と言う
商品が出てきたけれど、少し面白くない。
過去にも色んなプラスチックサッシメーカーに「フレームの中が全然ダメなのでせめて低発泡ウレタンでも充填してくれないか」と言い続けてきた。
この商品はまだその要求レベルまでは行っていない。(どこかでやれよ、報酬はお布施でいいから ww)
オホーツク圏沿いの地域に関しては人口が少ないのでまともに商品企画をしてくれないのよね、特に建材メーカーは・・・。
自動車ならば、日産もトヨタ系もホンダも寒冷地で性能をクリアすると他地域でも十分な性能を確保できるとこぞって開発に取り組むのに建材の連中はなんだかなーなのだ。
まぁ、市場に任せていると建材のメーカーはみんなその程度なので、本当にこの地域の理想的な住環境はままならない。日本で一番寒い地域が必要とする住宅部材はまだまだなのだ。
そこで思いついたのが木製サッシ。これにも一言ある。そこで地域の木工会社で昨日話をしてみたら、すんなり図面が出てきた。どうやら思い入れのある図面らしい。
手書きの時代、1989年と有った。26年前。
そう言えばこの頃この地域では、住宅の性能を高める熱気が有った。
設計者や工務店がこぞって、色々な物にチャレンジし高めていた頃だ。とても懐かしく眺めた。
今はこの地方は、基本的な断熱に関する性能は高いレベルで維持しているが、建材分野が全国一律のレベル。基準法の「工業製品でないと性能が判断できない」と言う馬鹿げた常識が根付いてしまってから、地域独自での進歩は止まってしまった。
独自での試行錯誤はハードルが高くなってしまったのだ。判断基準の為の試験や実証を誰かに頼まなければならない。それらに掛るコストや手続きも大きいが、何よりも「地域での独自の判断能力の喪失」これは非常に大きい。ビジネスの根幹能力が他人の評価?おいおい、それっておかしいだろ。
判断能力が無くなると、適正な評価すら期待できないのだから、あのころ有った熱はすっかり冷め、中々それは戻らない。
適正に評価すべきものはある。
そんな想いで熱気がこもった手書きの図面を忠実に書き直している。
敬意を表して詳細寸法は明らかにはしない。
大手メーカーに負けない性能の物はここで間違いなく作れる。
いや、はなから「負けない程度の物」は提案するつもりもない。
ここ数か月、構造部材実験もやったが、それも活きてくるしね。