2011年9月7日水曜日

白い粉-7_時間を置く

オガクズ団子を詰めた後、当然こうなる。







パッケージを剥すとレンガのようなブロックができる。
今でも多くの国で、これと同じ方法で作られた日干しレンガ類で建物が出来ている。

そう言うのに憧れているんだよね、ローコストで、やりようによっては、現在の建物よりもっと安全なもので、そこの気候にあった建て方がある。もちろん日本でも出来る。
だけど建築基準法がそうなっていない。

というより、建築基準法を作った連中が、日干しレンガに類するローテク工法(商売にならない)を最初から相手にせず、商品になりやすい物だけを対象にして行った結果「役所のお墨付き工法」や「工業製品」しか使えなくなった。古来のように住む人が(建設企業でさえ)、自力で建設材料を調達し作り上げる事ができなくなっている。
そして生意気にも、ザル法のくせに自分たちの考えが及ばないモノに対しては、とんでもなく高いハードルを設定して使えなくしている。根拠が公表されない性能規定などありえない。嘘くさい数値だけがまかり通っている。

日本の伝統的な工法など使わせねーよ、なのだ。もちろん、海外の工法だって・・(例外:ツーバイフォーは外圧に簡単に屈した結果。つまりはご都合主義。)

アメリカの工科大学だって、ローテク工法は庶民の利益になるとして、マサチューセッツでもイリノイでもこぞって研究し、その可能性を開いている。だけど日本の大学はそういう姿勢ではない。

今でも腹が立つけれど、ある公立の工業大学は、お得意さんの大企業メーカーと自分の取り巻きに気兼ねして、競合する小企業の試験依頼をやらなかった。(もちろん小企業なりに制度運用して試験費用は用意している。)ま、そんなところで試験をしたって恣意的な結果になるのかもしれないケド・・。こっちも頭にきて、その企業のために特許内容をまとめあげて提出させた。今ではその特許はN製紙が所有していると聞いている。

そういう経験が2度ほどあるので、TLO法(大学研究成果を民間に売る)もあまり信用していない。制度ができても、法にはモラルが規定されていない。そういう法の下で、技術移転機構を大学が作り、大学という優位な立場を利用して得た知的資産をプールして、自分達が活用する・・・。
自分たちのためにはなるのだろうがこれって本当に中小企業のためになるのか?公務員がそれを目的にしてよいのだろうか?いや、その移転機構は大学の天下り組織ではないのか?

話題にはならないけどね。
10年ほど前、ある公的な会議でこの趣旨をしゃべったらどうやら禁句だったらしい。どよめいて沈黙の末、話題をそらされた。一人ポツンとツマハジキ状態。大当りだったらしい・・。
その後、移転機構の内キレル所は会社となって「もう、公務員ではないもんね~」になった。チャンチャン。

天下っても何しても、基本的には、幼稚園で習ったように人様に迷惑をかけなければ何をしてもいいんだけどね、悪い方の官僚モラル(庶民に気付かれないようにズルする)が伝染して(良い方もあるのだろうが伝染力は悪い方が圧倒的に強い)、弱い民間企業ほどその喰物になる構図が見えるからチクッと言いたくなる。(元々強い企業は、根本的ノウハウを外部に依存するはずがないノダ)

しかし、もっと平たく言うと補助金口実の為の「産学官」なので、中小企業も利を食らう仲間なのだが、制度設計した者達の思惑や利益が先に鼻についてマットウな感じがしない。民間側の努力と学官の努力の度合いは同じ程度ではない。何といっても、リスクは民間側だけにかかる構造だ。
ズルイズルイズルイ・・・とにかくずるい。もっと綺麗な制度にならんのか。

と言う背景があって、下は今回やっている別な試料。

怪しげなものを配合した物-1
乾燥前比重:49/53.1=0.922
怪しげなものを配合した物-2
乾燥前比重:61/53.1=1.148









今回苛立つことあってクドかった。あっちの方のページだったか・・。

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