2011年9月18日日曜日

怪しい物って面白い_永久機関

永久機関(ずっと作動するもの)。
歯車時計の「妖しさ」は、「永遠に流れる時間」の具象的な表現。
機械式時計の歯車の連続運動と音に惹かれる理由は、時間の永続性から来ている。
高性能マシンの歯車にはない、「カラクリ物」に共通する妖しさでもある。

でもこちらは妖しくもあり、さらに怪しくなる。

その類で良く取り上げられるスターリングエンジンは、温度差を利用しているので永久機関(ずっと作動するもの)とはいえない。しかしこれは磁力のみで回転!。ムフフ・・・。


物理学上、絶対不可能との通説の「永久機関」なのだけど、なんか出来そうに見えるし思える。見果てぬ夢。

Youtubeでは、この手のものが世界中からuploadされ、真面目な人も居るみたいだが、そのたびにボロカスに言われる。中には反論立証ビデオまでUPされる。でも結構みんなあきらめない。古代からの夢だもの。まるで世界中でパズルをやっているような感じ、たくさんの人がチャレンジして遊んでいる。

もうこれなんか、ものすごくシンプルで笑っちまった。
怪しいものはこうでなきゃ面白くない。


とにかくこの分野、トンデモ科学者オンパレードで楽しい。一見して動かないものや、巨大なもの、怪しい機器がむっちゃ付いて不必要に複雑にしているもの、手で一生懸命回しているのに、当の本人がそれに気がついていないもの?や、ウダウダ説明ばかり長いものや、なかには出資を求める完璧な詐欺師なんかも居る・・・。

ビデオも妙に暗いのやボケたものなど、それってナニ?というものばかり。およそ見やすくて全体像がわかるものと言うのがすごく少ない。インチキ臭くてそれが面白い。

その中でもこれはかなり見やすい方。

これは、Vゲートと言われる方法論。Vの字に磁石を、右はN左はSなどと決めて配置したものの方向に対して(ドラム)、棒磁石を直角に近づけると(上の棒の下に付いている)、Vの字の列は直角方向の棒磁石と反発か吸着力かで(設定はどちらでも出来る)、V字での連続段との距離差で回転方向へのベクトルが働く。これはリニアモーターカーの推進力部分にちょっと似ている。(リニアは電気的にNS切り替えだけど・・)

それでドラムが回転するのだけど、問題はドラムのVの字配列の始めと終わり。ここでつまづく。
でも、この部分の磁界を弱めると(遠ざけるとか、磁気を遮断するとか)連続回転する。

そこがポイントなのだが、uploadされたモノは、ほとんどがそこに気がついていないビデオ。回転するところまでで大変な発見をしたようなつもりになって、その先の解決策をやろうとしていない人がuploadしていると言う事・・・。ほとんどオッチョコビデオ集でもあるのだが中には、このように打破しようとする試みもある。(この人のビデオは他にも見たけれど案外説得力がある。ただし部屋は僕より汚い。だから相当なもの・・・。)

このマシンはドラムの回転力、慣性でのカムで棒を押し上げてなんとか回転している。さらに台座にある磁石も跳ね上げて、カム+ドラムの不均等な荷重を補うなかなか凝ったものだ。

実はこの棒を慣性の力「ダケ」で押し上げられるかが問題。作者も出来ているというが次の機械がなかなか出てこない。そこが疑わしい(ビデオを編集している)といろいろ詮索されているようだ。

物理学の通説が「不可能だ」としてもいいじゃん、それでも。なんかこれは本物っぽくて好きだ。いや、本物であって欲しいと願っちゃうね。磁気物理なんか糞くらえで頑張って欲しいと思う。

日本のポンプメーカーは、同じ原理で圧搾空気を使い磁力をコントロール(多分シールド?)する工夫をしている。それは他のエネルギーを使っているので永久機関ではないけれど、発電機として実用化に近づいている。それでもいいと思う。

だけど元々Vゲートじゃトルクはそう簡単に上がんない。ついつい色々考えてしまい楽しい。

僕なら実用化するなら圧搾空気でなくて●●を使うぞ・・!(さらに怪しい・・・。)

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